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まず前提として、日本語教師になるための国家資格というようなものは存在していません。
ですからその意味では難易度も何もないわけです。ただし、現実問題として企業等に就職することを考えると、次の3つのうちの最低一つが求められることが多いようです。
そのため、実質的にはこの3つが日本語教師資格と言っても差し支えないでしょう。
3つの日本語教師資格
日本語教師養成講座420時間カリキュラム
1つ目は養成講座420時間の修了者です。これは文化庁が指針として示しているカリキュラムに沿ったもので、いろいろなスクールで教えられています。一応のカリキュラムは示されているわけですが、内容としてはそれぞれのスクールによって特徴があり、例えば講義主体のところや実技主体のところがあったりします。
日本語教育能力検定試験
2つ目は日本語教育能力検定試験に合格することです。これは試験であり、一応は誰でも受験できますが、いくら日本人だからと言って何の準備も勉強もせずにふらっと受けて合格できるようなものではまずありません。試験は年に1回行われていますが、合格率は2割程度かそれ以下と言われています。
大学・大学院
3つ目は大学で日本語教育を専攻し卒業することです。大学の教員になりたいというような場合はほぼ必須と言えるでしょう。むしろ4年生の大学の卒業資格だけでは大学教員を目指すには難しく、大学院の修士課程や博士課程を修了することが求められます。
取得の難易度
これら3つの方法については難易度が大きく異なりそうだというのは感覚的にも分かるでしょう。方法は3つありますが、決してどれでも同じではないわけです。
最も難しい、大学・大学院での日本語教育修了
普通に考えて、3つ目の大学卒業、大学院終了が最も難しいということになるでしょう。まずは入試に合格しなければ始まらず、その後も4年あるいは6年、場合によってはそれ以上の期間が必要になります。しかしそれだけ評価されるものでもあります。
2番めに難しい、日本語教育能力検定試験
次に難しいのが2番目の日本語教育検定への合格でしょう。先にも書いたとおり、合格率2割程度という狭き門です。準備は独学ではちょっと難しいでしょうが、通学しないといけないかというと必ずしもそうでもありません。この検定合格を目指す通信講座もあります。この検定も大学ほどではないかもしれませんが高く評価され、就職には役立ちます。
1番取り掛かりやすい、養成講座420時間
そして最も易しいのが1番目の養成講座でしょう。ひとつ日本語教師を目指してみようという人はまずここから始めることをお勧めします。スクールやカリキュラムによって差はありますが、集中的にやれば半年くらいで、長くても2年くらいで420時間の講座を終えることができます。