目次
はじめに
新型コロナウィルスにより社会情勢が大きく変わり、現在就かれている仕事の状況も一変した人も少なからずいることと思います。
自宅でも仕事ができ、この先長く活動できる職業を検討した際に、「日本語教師」という職種を視野に入れて活動している方も増えたように感じます。
日本語教師を目指すなら、やはり実践力がかなり重要になってきます。そこで知識も学べ、実践力も鍛えることができる「日本語教師養成講座」を検討している方が多いのではないでしょうか。
しかし、2020年から今もなお新型コロナウイルスの感染拡大は止まらず、通学への不安が少なからず残るのが現状です。
今、養成講座のスクールはどういった形態で開講しているのでしょうか。
コロナ渦においては様々なスクールが養成講座のオンライン化を進めています。
この記事では、養成講座のオンライン化の現状や受講生の不安やメリットについてまとめてみました。
日本語教師養成講座の授業形態の現状
オンライン授業には多種多様な形態がある
「オンライン授業」といっても、その方法や内容はスクールによって様々です。以下にオンライン授業形態の一例をご紹介します。
■すべてオンライン授業
■ハイブリッド授業(登校またはオンライン受講の選択が可能)
■登校のみでの授業
様々なスクールのホームページをチェックしてみると意外とスクールによってそれぞれの対応があることがわかりました。ですがコロナ禍の情勢が長引いていますので、対面授業からオンライン授業に切り替えているスクールの方が多くありました。
数は少なかったですが、オンライン授業の見学を行っているスクールもありましたので、入学前には一度見学をしてみることもお勧めです。
感染対策で自宅から受講ができれば確かに一番安心ですが、実際にはオンライン授業を受けたことがないという方も多いはず。ではどのような不安や疑問があるのでしょうか。
授業のオンライン化について
2020年は教育機関にとって激動の1年と言っても過言ではありません。アクリル版の設置、ソーシャルディスタンスを確保しての席位置、こまめな換気、時差通学etc…、ここでは言い切れないくらい様々な対策をニュースで目にしてきました。
ですが、やはり感染対策として一番有効なのは、自宅受講が可能な「授業のオンライン化」。
習い事のスクール、学校、企業等様々な分野において、オンライン化が進んでいます。やってみると「オンラインは便利」と感じる人がいる一方で、抵抗のある人もいるかもしれません。
例えば、ネット環境や設備等が整っていない、一人で勉強している感があり継続が難しそう、ZoomやSkype等のオンラインツールを上手くつかいこなせない等不安があるかと思います。
特に普段仕事でPCを使わない人は、オンラインツールの使い方から学ぶ必要があるかもしれません。そして「両親がテレワーク、子供も全員オンライン授業」という予想もしていなかった状況に部屋やパソコンの台数が足りない!といった状況も耳にしました。
様々な心配ごとや不安もありますが、やはり現状では「感染対策」がなんといっても一番大切な状況です。そして。懸念していた心配点もオンライン授業を受けたことがある方にお話を聞くとある程度解消されることもわかってきました。
- 受講前に「Zoomトレーニング」といったオンラインツールの操作確認を事前に対応してくれるスクールもある
- ハイブリッド型授業の学校であれば登校しても問題ないため、ネット環境の問題はなくなる
- Zoomのチャット機能を使って、講師に質問できる
- 周囲に仲間はいないが、画面上で対面と変わらず話すことが可能なので、対面となんら変わりない
確かにこのように聞くと、オンライン授業でも受講する上では問題がないようにも感じます。
オンライン授業のメリットとは?
ここまでオンライン授業に対する不安や現状を紹介しましたが、もちろんオンライン化によるメリットも多くあります。
そして、今後の情勢を見ても「オンライン授業」を取り入れる学校もより多くなることが予想されます。
それならば「オンラインで学ぶのは意味がない」と考えるよりも、オンラインで学べるこの機会を「チャンス」と捉えて受講したいものです。
交通費等の削減、有意義な時間活用ができる
オンライン授業になることの最大のメリットは、通学時間や通学にかかる費用が削減できることとも言えます。往復1時間かけて通学する場合、その移動にかかる1時間を自学に充てることができ、さらには必要経費であった交通費を教材購入に充てることも可能です。
特に普段仕事をしている方なら大切な休日を使って養成講座のスクールに通い、限られた時間で模擬授業の準備に取り掛からねばなりません。移動時間が不要になればギリギリまで学習に取り掛かることができます。そして現状だと移動を伴わないため、新型コロナウィルスの感染対策にも繋がります。
自己学習意欲が高まり、考える力も身につく
「一緒に学ぶ仲間がいないと不安」「先生に気軽に質問できない」と感じている方は、反対にオンライン授業は「自分で調べたり、モチベーションを上げるきっかけになる」と考えてみてはいかがでしょうか。
実際、日本語教師として働くことになれば授業中は一人で1日4コマ程度のクラス運営をしていかなければなりません。また海外で働く可能性がある人は現地で一人で考え行動しなくてはいけないことばかりです。もちろん、一緒に頑張る仲間や授業後に他の講師への質問の機会はあるにこした事はないですが、「自分で考える意識を高める」ことは今のうちにスキルを身に着けたいものです。
オンライン授業だとどういう授業展開ができるのか、どういう機能が備わっているのか色々と試行錯誤することから始めてみると意外とのめり込んで時間が経っていることもあります。そして知り得た知識を仲間と共有することができれば、より良い環境で互いにスキルアップできるのではないでしょうか。
これからはオンライン授業の時代?オンライン授業で新しい働き方に挑戦できる
2020年は世界中で学び方も働き方も大きく変わっていきました。今後のことを考えてみると「オンライン授業」や「リモート会議」といった、オンラインでコミュニケーションを取る機会は、圧倒的に増えてくると予想されます。
それは日本語教師の仕事でも同じことが言えるはずです。そうなったときにもし従来通り通学コースに通い、オンライン授業を受ける機会や実技をオンラインで行う機会がなかったらどうでしょうか?学べる機会を逃してしまうことになります。
今のうちにオンラインで授業を受けたり、自分が模擬授業をする経験をしておくことで、今後の時代の流れに合わせた新しい働き方を選択できるスキルが身につけられます。
まとめ
オンライン授業に対して抵抗や不安を持っている方も多くいるかとは思いますが、自己のスキルアップと考えれば非常に良い機会となります。特に日本語教師は「オンラインレッスン」を仕事にする場合もありますので、今後の就職活動の幅も広がることでしょう。
オンライン授業のイメージが湧かない方は事前にオンラインカウンセリングやオンライン授業の様子を見学をしたりみると良いでしょう。オンラインツールに不慣れな方はトレーニングやマニュアルが用意されているか等、各スクールに問い合わせてみましょう。