給与水準
日本語教師になりたいと思っている場合、給料がいくら貰えるのかというということも気になることの一つだと言えるでしょう。
まず、国内で勤務する場合については、常勤で月に17万~20万円程度が相場だと言われているため、それほど高くはないにしても、そこそこ生活していける額は貰うことができると言えます。
一方で海外において勤務する場合、滞在する国などによっても異なりますが、アジア圏の場合だと月に10万円前後というのが相場になると言われており、国内で勤務する場合よりもかなり安くなってしまいます。ただし、現地の平均的な月収よりは概ね高く設定されている場合が多いため、金額自体は低くても、現地での生活に困るようなことはあまりないと言えるでしょう。
しかし、絶対的な金額は低くなってしまうため、あまり大きな貯金ができないという難点もあると言えます。そして、求人においては、日本円ではなく現地の通貨単位で表示されている場合もあるため、為替レートを参考にしながら、実際の金額を確認する必要がありますし、その金額が、生活を維持できるだけのものであるかどうかなどを詳しくチェックしておく必要があるでしょう。
契約書の重要性
海外は日本以上に契約を重視する社会であるため、雇用契約をする際は、条件を全て文面にした契約書を作成するというやり方の方が安全だと言えます。海外では、何かトラブルが起こっても全て自分で対処しなければならないため、しっかりとした契約書を作っておかないと、自分の正当性を証明することが難しくなってしまいます。
諸経費について
さらに、日本語教師として海外で働く場合は、就労ビザの取得が必須になっているため、その分の費用がかかりますし、それ以外の諸経費も必要になるでしょう。
就労ビザ以外の経費については、諸手続きのために直接現地へ出向かなければならない場合もあるため、その際の渡航費なども必要になります。ただし、就労ビザなどにかかる費用を負担してくれる求人もあるため、給料だけでなくそのような点もチェックしておくとよいでしょう。
福利厚生について
また福利厚生については、海外の場合だと日本と比べて衛生環境が良くない場所もあるため、定期的な健康診断などがあるかどうかのチェックも必要だと言えます。そして日本のような保険制度が利用できるわけではないので、高額な治療費を請求されないようにするため、病気やケガなどに備えて現地の健康保険に加入しておくことも重要でしょう。